2008年04月03日 12時00分

増加する転職者、男女に理由の違いアリ

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 転職をサポートするサイトが数多く運営されていることを考えると、転職を考える人はかなり多いことが伺える。そんな現代の“転職”について、オリコンでは20代から40代の働く男女を対象にアンケート調査を実施。『転職した理由』を見ると、総合1位は女性の意見が目立った【労働時間や環境に不満】という結果だったが、男性は【キャリアアップ】(総合3位、男性回答編1位)と答える人が多く、男女での違いも浮かび上がった。

 総合1位の【労働時間や環境に不満】は「女性回答編」で1位となるなど、多くの女性が理由としてあげた。長時間労働など労働時間の不満や、労働環境の不満は転職の大きな要因となるようで、年代別ランキングの20代と40代でも1位。特に20代では半数以上の人があげていたが、「国民生活白書」によると、長時間労働をする正社員の割合は90年代に比べ高まっているとのことだ。

 総合2位は【給与が不満】。一部企業では賃上げされているという報道もあるが、一般的にみると上がっていない人のほうが多いといえ、給料を不満に思う人も少なくないよう。また「サービス残業」など、給与に反映しない仕事も【給与が不満】に関わってくるのかもしれない。

 総合3位は【キャリアアップ】がランクイン。「男性回答編」で1位と、男性は重要視する人が多く、自分の可能性を広げるべく【キャリアアップ】したいと思う男性は多いよう。女性にくらべ【昇進・評価制度に不満】と答える人も多く、こういったことも【キャリアアップ】したいという思いに拍車をかけているのかもしれない。

 様々な転職理由があげられた今回のランキング。昔は終身雇用が一般的だったが、バブル崩壊後、転職は増加傾向にある(「国民生活白書より」)ということで、自分の理想とするキャリアやライフスタイルなどに合わせて仕事を選ぶ時代といえそうだ。

(2008年1月28日〜1月31日、自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員で、1都6県(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬)に住む、会社員(事務系/技術系/その他)、公務員、経営者・役員、契約社員・派遣社員の20代、30代、40代の男女、各200人、計1,200人にインターネット調査したもの)


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